「あすなろ白書」
柴門ふみ原作の同名マンガを、北川悦吏子脚本で1993年ドラマ化。男女5人の大学生活を、恋や友情を絡めながらリアルに描く。フジテレビ系で放送され高視聴率を記録、藤井フミヤが歌う主題歌「TRUE LOVE」もミリオンヒットとなり、'90年代前半の青春ドラマの金字塔的作品となる。
出演:石田ひかり/ 筒井道隆/ 木村拓哉/ 鈴木杏樹/ 西島秀俊
こんにちは。
以前はよくファックスやメールでお手紙をやりとりしていましたね。
けれど、お仕事場にファックスしてアシスタントさんに読まれると
ヤバい内容だったり、北川さんのパソコンが長期的故障中だったりして、
近頃はたまに携帯のメールでの短かいやりとりになっていましたね。
私は、北川さんに手紙を出すのが、実は苦手です。
というのは、北川さんは効果的に手紙を小道具とするのが
ピカイチに上手な脚本家さんだからです。
「あすなろ白書」のなるみと掛居君の手渡されなかった手紙もそうですし、
「ロングバケーション」でも「ビューティフルデイズ」でも、
巧みな手紙技が光っていました。
手紙というものは、受け取って読んでいる側が途中で
「違うんだよ、そうじゃなくて……」と心の中で反論してもその言葉は
送り手に届かず、送り手は反論に耳を貸さずに最後まで自分の意見を
言い切ってしまうところに、もどかしさと悲しみと喜びがあります。
ですから、北川さんが反論できないことを前提にこの手紙を結びます。
北川さんは、ふわふわとはかなげな少女の風情に見えますけど、
芯は聡明で、計算して現実と折り合うことのできる女性なんですよね。
北川さんは、料理は苦手でやらないと言ってるけど、
愛娘ののんちゃんのためにお弁当のオムスビを握っているのですよね。
そして北川さんは、のんちゃんと、ダンナ様を何より大切に
心から愛しているのですよね。
今度、秋元さんを呼びだして
フグでもおごってもらいましょうよ。
柴門ふみ
北川悦吏子 様
柴門 ふみ
(さいもん ふみ)
1957年、徳島県出身。漫画家。
お茶の水女子大学教育学部卒業。
在学中より漫画家・弘兼憲史氏のアシスタントを務め、79年「少年マガジン」増刊号の「クモ男フンばる!」でデビュー。
83年「P.S.元気です、俊平」で第7回講談社漫画賞受賞。
以来、社会性をもつ問題意識と独特な日常観察を特徴とする作風で、コミック界のニューウェーブとして注目される。
80年に引兼憲史氏と結婚。現在は2児の母でもある。
「東京ラブストーリー」「P.S.元気です、俊平」などテレビ化された作品も多い。
■ 贈る×手紙 1 秋元康さんから、柴門ふみさんへ 「
30年後の思い出
」
■ 贈る×手紙 2 柴門ふみさんから、北川悦吏子さんへ 「届かなかった手紙」
■ 贈る×手紙 3 北川悦吏子さんから、桐島かれんさんへ 「
美しい悪魔とお姫さま
」
■ 贈る×手紙 4 桐島かれんさんから、桐島洋子さんへ 「
故郷をありがとう
」
■ 贈る×手紙 5 桐島洋子さんんから、俵万智さんへ 「
祝福の歌にかえて
」
■ 贈る×手紙 6 俵万智さんんから、明川哲也さんへ 「
いつも、ありがとう
」
■ 贈る×手紙 7 明川哲也さんんから、久石譲さんへ 「
そろそろ飲む頃合です
」
■ 贈る×手紙 8 久石譲さんから、秋元康さんへ 「
てーげーに
」
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